料理本から

久々に本屋さんに行きました。
大好きな料理本コーナーで、
非常に共鳴する料理本を発見！！

料理の名前がすごいんです。

ナポリタン→おとうさんのナポリタン。
からあげ→ごほうびからあげ。
おいなりさん→春のおいなりさん。
から揚げ→ごほうびからあげ。
サンドイッチ→そうだ、外で食べようか？のサンドイッチ。
てんぷら→夏の終わりのてんぷら。
おむすび→うんどうかいのおむすび。
ミートソース→おうちデートのミートソース。
豚汁→暖めて食べてね、の豚汁
太巻寿司→帰省から戻る日の太巻きずし
寄せ鍋→おんなの寄せ鍋

ちょっとした一言を加えるだけで、
ただでさえすばらしい主役たちが、
まるで魔法にかかったように物語と現実性を帯びて
いろいろ思い出してせつなくなったり、
うれしくなったり、共感したりして、
自分の人生に思いを馳せながら、すごく身近に
存在してくれる感じを受けたのです。


ひらがなと漢字、句読点を絶妙に組み合わせて、
人の心に暖かいものを生む。
日本語にも改めて心からの敬意を表します。

その本、買おうと思ってレジに行ったのですが、
あまりに大行列で、くじけて帰ってきました。

「帰省から戻る日の太巻きずし。」
お母さんが持たせてくれた太巻きを
帰ってから包みをあける。
その心境を思って、ぐっと来ました。