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とある本屋さんに足を運び、
お目当ての本を見つけた後、
しばしブラブラと店内を散策。

「美術」のコーナーに行くと、
そこには、

「デッサン上達法」
「水彩入門」

といった、いわゆるハウツー本
ズラッと並んでる。
ひいては、芸大入試対策本まである。

「絵」というものも、
洞窟壁画にはじまる長い歴史の中で
人類が蓄積してきた英知、
すなわち、理論や技術の蓄積がある。
それを左脳で、論理的・体系的に学ぶことが
魅力ある作品を生み出すことの
大切な手段の一つである事に間違いはない。

ただし、創作の主役は右脳であり、
その「理論」を持ち合わせていなくては
魅力ある作品が作れないなどということはない。

創作する側にとっての書籍は
そういう類のものも含めて、
豊富な種類が陳列されている。


しかし、気になったのは、
絵を見る側が手にすることのできる書物について。

いわゆる作品集、美術史、美術論については、
豊富な種類が存在する。

ところが、
「これから絵を楽しんでみたい」という投げかけで
店員さんに案内されたコーナーに並んでいるのは、

モナリザはどこが素晴らしいのか」

ゲルニカは何を表現しているのか」

といった類のもの。

つまり、
国立の美術館などで展示されている
いわゆる大作・名作といわれる作品を見るための、知識

これらの書物は、
すでに特定の作品や作家に
興味を持った人にとっては非常に重宝されるし、
深く理解するための読み物として、
非常に面白い


しかし、はじめて絵に興味を持った人が
絵の楽しみ方」のコーナーに行っても、
この手の本しか並んでないから、

「やっぱり知識が無いと絵を見るのはつまらない…」

「知らないのは恥ずかしいから、
絵についてモノを言うのはやめよう…」

と、やはり絵の世界というものに
を感じてしまうのではなかろうか。


最近はとかく「アートを気軽に楽しもう!」という
謳い文句が様々な媒体で飛び交っていて、
それ自体はすごく嬉しく思う。
多くの雑誌で
アートのある日常」というテーマが
取り上げられている。

しかし、それらは雑誌やTVであり、
いわゆる「書籍」のように、
人々がいつでも手に取れる形態ではない。
あくまで一過性のものに過ぎず、
テーマとしてのブームが去れば、
書店に並んだいずれの雑誌からも
跡形も無く一掃されてしまうだろう。



「理屈じゃなく、好きか、嫌いかが最初の1歩」

自分なりの感性で楽しめば、それでよい」


書籍ではなく、もっとリアルな形あるモノとして、
その本質を人々に伝えて行くことが
エムゾの使命であることを実感した。


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~ 絵は旅をする ~                  M'zo(エムゾ)
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非公開
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音楽の様に当たり前に耳に届き、 
使い慣れた器の様に生活に溶け込み、
恋愛映画の様に感動を分かち合える。

絵画だって、もっと気軽に楽しめるものであっていいはずです。

「エムゾ」は
有名・無名にかかわらず
良いモノは良いという信念のもと、絵画を広く気軽に楽しんでもらえるよう皆様と共に歩いていくお店です。

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