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 古池や 蛙飛び込む 水の音


誰でも知ってる芭蕉の句ですね。

なんて事の無い日常の一こまを切り取ることで
読んだ人の心の状態によって
その景色に投影する様々な感情が生まれる。

作者と読者の共同作業によって世界を創っていく
と言ってもいいかも知れません。

日常にある、どの一こまを切り取るのか。

その感性にこそ、作者の独創性やら人間性やら民族性が
一番色濃く出るのだと思います。

俳句クラブに所属しているという欧米人の句を一つ紹介。

「鎌倉に 鳩がたくさん おりました」


・・・それがどしたいっ!?



つまり俳句、という芸術表現の裏には
日本人が長い時間をかけて培ってきた下地がある訳で、

その表層的な表現方法のみを踏襲してもおかしなことになる。

翻って絵画。

絵を描く、ということ自体は太古からの表現ですが、
絵の具も筆もキャンバスも、西洋から入ってきた道具です。

その道具たちを用いた表現方法を、
日本人としての心に照らして
自分たち独自のモノに昇華させていった
戦前・戦後の画家たちの苦労を思うと、今更ながら心震えます。

何を切り取り、それをどう見せるか。

そこから何を見出して、どう感じるのか。

芸術家と鑑賞者は
本質的には同じことをしているのかも知れません。

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「エムゾ」は
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