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先日、外苑にあるワタリウム美術館に足を運んだ。

2008102100440000.jpg










美しい青い風が

というタイトルのコレクション展で、
キース・へリング
アンディ・ウォーホル
ジュリアン・シュナーベル
といった、80's/90'sの
ポップアーティスト達の作品が
ところ狭しと並べられている。

ちなみに、シュナーベルは映画も撮っていて、
彼自身も交流のあった「バスキア」の映画をとった監督。
バスキア、僕の好きなアーティストの一人。


キース、ウォーホルの作品でそつなく楽しむ。
ホワン・ヨンピンという中国人アーティストの
非常に面白いパフォーマンスを収めた映像に目を奪われる。

そして、カールステン・ニコライというアーティストの
ケルネ」というタイトルの立体作品の前で足が止まる。
いわゆる「コンセプチュアル・アート」。


いったい彼はそこに何を詰め込んだのだろう・・・


「りんごの皮を剥いていって、最後に残るのようなもの」
と、彼は注釈している。


何かを感じるまで帰るまいと決め、
床に座り込んでにらめっこすること、1時間。

あーだこーだとかかんに挑むも、
結局彼がそこに見たものを見ることはできず、
時間切れとなりその日は退散。
うれしいことに、1度チケットを買えば
12月まではフリーパスなので、
日をあらためて行くことに。


感力」は、無意識的に常に発揮できる人もいるが、
多くの人は、発揮する心がけを持たないと
気付かぬうちに衰えていき、
衰えていくことにすら、気付かない。

ただし、逆に言えば、発揮するよう心がけていれば
育むことのできるものでもある。

そう信じるからこそ、
ニコライの作品とコミュニケーションを試みた。
何かを感じようと、にらめっこした。


でも同時に、作品を目の前にしたとき、

「何かを感じようとして感じるものではなく、
感じるときには何かを感じるものであって、
何も感じないのなら、ただそれだけのこと。」

というのも、道理だと思う。


いずれにせよ、難しい禅問答は抜きにして、
にらめっこした1時間、僕の心に波は立った。

それが、アートだと思う。

それで、いいんだと思う。

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